ぶれない目標を持つということ
管理人Iです。
大学で仕事をしていくなかで、皆さんは組織の「一体感」を感じておられるでしょうか。私はどうにも自大学において組織の一体感を感じられない時があります。
大学という場所は教員と職員の関係性、様々な学部、多彩な部署で構成されていること、教育と研究、地域貢献、そして営利という様々な目的をもって事業が運営されていることからそれぞれの利害が時には一致しないことはしばしばあり、それが一体感を感じにくい原因と言えると思います。大学には建学の理念、使命、教育理念がそれぞれありますが、それを自身の仕事の改善に生かしていけるようなより分かりやすい組織の目標、ビジョンを示すことが必要だと感じています。民間企業だと「業界内シェアNo.1」「歴代最高益」といった非常に分かりやすい指標にすることができますね。
Panasonicを一代で築き上げた「経営の神様」と言われている松下幸之助はこう言っています。
「経営者としての大きな任務の1つは、社員に夢を持たせるというか、目標を示すことであり、それができないのであれば経営者として失格である」
社員は目標を持つと、あれこれと工夫し達成しようと努力します。また、ときに皆で協力し合うことも出てきます。こうした育みを続けることが大きな成果を生み、人の成長にも繋がると語っているのです。
皆さんの大学では理事長、あるいは学長が自らの口で目標を語られておられるでしょうか。そしてその目標に皆さんは共感ができているでしょうか。どれだけ高尚な目標が掲げられていても共感ができていれば行動に移すことができないからです。理想を高く持ちながらも共感し実践できるものにする。それが経営者の腕の見せ所です。
同じ目標に向かって突き進める組織は、意思決定のスピードが速かったり、それぞれが創意工夫を凝らしながら仕事を進めることができます。また、その目標にどれだけ貢献できるか、組織内で競争も生まれるでしょう。どれだけ優秀な人材がいても目指す方向が違っていれば組織内でいい仕事をし、貢献することができません。経営者が掲げる目標というのは組織を導く上で非常に重要なものなのです。いま、勢いのある大学ではそれができているのではないでしょうか。
自分が経営者の立場でなくても、近い将来、部署の管理者になったときには目標を掲げ、それに向けてチーム一丸となり前に進んでいける組織を作っていきたいと思いました。
<参考>
【管理人:I】