自律型組織を知る①
管理人Iです。最近、関心を寄せているのは、組織のあり方に関すること、その中で若手人材が活躍できる組織の仕組みについて関心を寄せています。その中で『自律型組織』という言葉に出会いましたので、その一部分をご紹介します。情報源となったサイトの超要約ですので、ご了承を。
①自律型組織って?
権力が組織の一部に集中せず、分散されている組織。部長や課長といった上下関係が発生する役職がなく、従業員はみな権限を委譲されているため、役職者にすべての指示を仰がずとも意思決定が可能。とはいえ各自が好きなように行動するのではなく、独自の組織構造がしっかりと設計され、意思決定の規範がルールとして明確に定義されている、とのこと。確かにそうじゃないと困る。また従業員の多様性を尊重し、それぞれが自分に一番合った頑張り方やリーダーシップを発揮でき、社員が自分らしくいられる組織文化を持つ。ということらしい。結構理想的な組織のあり方かも。
②自律型組織のメリット
以下のようなものが挙げられるようです。
・意思決定のスピードの向上
チーム単位や個人で意思決定ができるので、物事の決まるスピードとビジネスの進むスピードが向上。←これ、大学にめちゃめちゃ欠けているやつ
・自分らしさを仕事で発揮できる
個人による裁量が大きく、上下関係による圧力がないため、自分の個性を仕事に生かすことが容易である。上下関係が薄まることによって、個人の価値がより高まっていくということにつながるようです。
・人材のマッチング制度が高まる
採用の権限までチームに委譲された場合、各チームの雰囲気に合った人材を採用でき、ミスマッチの回避につながる。
③自律型組織のデメリット
・リーダーシップの欠如
自律型組織では上司が存在しないため、リーダーシップが欠如してしまう。リーダーを設けるという行為そのものが旧来の階層的組織を連想させるため、リーダーシップが拒否されてしまうという問題。自律型組織のリーダーとは従業員に権限を与え、一人一人が意思決定を行えるように導く存在であることが求められています。旧来のリーダーのあり方ではなく、その必要性を従業員とともに考え、共通認識をもつ必要がある。
・情報が散乱
自律型組織では個人やチームが並行して仕事や意思決定を行うため、情報の一元化が難しくなってしまう。情報を一元化し、組織の効率を上げるためにはデジタルツールの活用が有効である。
・人事制度
チーム単位でのパフォーマンス測定、人事評価、賃金決定が行われるのであれば大枠の組織のなかでばらつきが生まれてしまうという問題。大学は部署によって大きく仕事内容が異なる場所であり、従来から人事評価は難しい職場です。特に人事評価のあり方はどこの大学でも課題となっているのではないでしょうか。
メリット・デメリットを挙げてみましたが、組織のフットワークが軽くなり、個人のパフォーマンスを向上させることにつながりそうな自律型組織。個人的には非常に魅力的な組織のあり方です。
自律型組織の成功の鍵には各メンバーがチームの行動指針を理解できていることがあるとも言われています。行動指針の共有が苦手な大学職員組織も多いのではないでしょうか。まずはそこからスタートさせることが組織変革の一歩なのかもしれません。
今後も自律型組織にまつわる考え方についてご紹介したいと思います。
【参考】
【完全解説】自律型組織とは?階層型との違いや種類や作り方 | 仕組み経営
自律型組織とは?実現するために必要な3つの要素 | HirinGeek
【管理人:I】