自律型組織を知る②
管理人Iです。前回の投稿でも触れた自律型組織について今回もご紹介をしたいと思います。前回の投稿では自律型組織の概要とそのメリット・デメリットについてご紹介をしました。
daigakushokuin2020.hatenablog.com
今回は自律型組織を語るうえで欠かせない理論である、ティール組織についてご紹介をしたいと思います。ティール組織という概念は2014年にフレデリック・ラルーの著書「Reinvebenting Organization」で紹介された理論です。ティール組織では組織フェーズを5色・5段階に分けて定義しています。
青緑:組織を一つの生命体としてとらえる
緑:主体性が発揮しやすく多様性が認められる
橙:ヒエラルキーは存在するが、成果を出せば昇進可能
琥珀:役割を厳格に全うする
赤:個人の力で支配的にマネジメント
という具合です。ティール組織は青緑の状態であり、組織の構成員が「組織の目的」の実現のために共鳴しながら行動する、と定義されています。
◇ティール組織に欠かせない3つの要素
「青緑」の状態である、ティール組織に欠かせない3つの要素をご紹介します。
①セルフマネジメント
上司の指示を受けて行動するのではなく1人ひとりが自分の判断で行動し成果を上げていくやり方。ティール組織では「助言プロセス」という仕組みが機能することで、誰しもが適切な意思決定ができるようになるそうです。
②ホールネス(全体性)
「心理的安全性の課企保」にも通じる観点。従来型の組織では評価をされるということが無意識レベルにあり、「期待されている役割」を演じようとして本来の自分の能力や個性を封じ込めているということがあります。個人のありのまま(全体性)を尊重し、受け入れることをティール組織では重視しています。
③進化する目的
組織のビジョンや事業、そのサービスは、その担い手である従業員の意思でどんどん進化するべきであるという考え方。ティール組織においてはリーダーは「指し示す人」ではなく、「耳を傾ける人」だと位置づけられているようです。経営層が独断で意思決定をするのではなく、組織の変化に合わせメンバー全員で目的を「進化」させることが求められています。
私はこの3つ目の要素にぐっときました。皆さんの大学ではチームで「目的を進化」させられているでしょうか。このディスカッションが欠けていることが多いのではないでしょうか。目的は達成させて終わりではなく、それをより進化させていく。そんな前向きな組織であってほしいと願うばかりです。
<参考>
ティール組織とは? その意味や事例、デメリットまとめ |ビジネス+IT
ティール組織とは?組織の概念や特徴の変化、欠かせない3つの要素をご紹介 | 人事部から企業成長を応援するメディアHR NOTE
ティール組織とは?話題の本を5分に要約 | 手放す経営ラボラトリー|手放すをキーワードに進化型組織を研究する WEB メディア&コミュニティ
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