大学職員の生活改善ねた

大学職員が有志で集まり、日々の仕事に役立つ情報を発信、共有していきます。仕事に直結するもの、ガジェット情報、日々の雑感、など

上司に期待したいこと

管理人Iです。ここの所、大学&高等教育に直結する記事が書けていません。不甲斐なさを感じるところですが、今回もお付き合いください。

今回は上司に期待したいところというテーマで書いていきます。新人職員や若手の職員の方は自身の上司についてどのような印象をお持ちでしょうか?個人としての相性もあると思いますが、尊敬できる方でしょうか?毎年発表される以下のような調査を目にされた方も多いと思いますが、私なりに上司になる人に期待したい点を3点ご紹介します。(ここでは部署・組織のことを「チーム」、上司以外の職員・社員を「スタッフ」と表現します)

2021年度 新入社員研修アンケート結果を発表 ~理想の上司像・入社の決め手・今後のキャリアで実現したいこと~|ニュース|就職支援・採用支援・社員教育のジェイック

 

①ビジョンが共有できる

自分たちのチームの課題や組織から求められていることを的確に捉え、その解決に向けた段階的な方策を一緒に考えていけること。あるいは自分たちのチームがどうありたいかを共に考え、掲げていけること。独りよがりのビジョンではなく、チームの構成員がイメージできるビジョンであることが大切です。その為には日頃のチームの様子をよく見られる方でないといけません。到達目標が明確なチームは取り組みも明確になるはずです。

 

②若手を育てる気持ちがある

力のある若いスタッフにチャンスを与え、伸ばしていこうとする気持ちがあるか。また入職や異動してきたばかりのスタッフを早く独り立ちできるように育成できるか。近年「優秀な人材ほど退職してしまう」という傾向も見られるようです。その原因の一つとして「成長の機会を与えてもらえない」ということが挙げられると言われています。優秀な若手・中堅のスタッフが満足できる仕事の差配ができているか、その成果を的確に評価できるかが上司には求められていると感じています。その中で的確な助言を与えられるよき相談相手となること、あるいはトラブルシューティング役になればいいのです。

時々、半期に一回や年に一回の定型的な面談でスタッフの声を聴けた気になっている方もおられますが、そんなはずはありません。スタッフの日々の何気ない発言や表情、態度を見ておかなければなりません。

 

③業務量を正確に見極められる

よく「自分の部署は忙しいから増員をしてほしい」と連呼される上司がおられますが、これには少し違和感を感じています。なぜ忙しいのか、なぜ業務が追いついていないのか、なぜ残業が多くなっているのかを把握されていないことがあるからです。チームの中心となるスタッフが雑務に追われていることもあるかもしれません、誰かの拘りや意味のない慣習で無駄な工程が発生しているかもしれません。あるいはその繁忙が一時的なものなのか慢性的なものなのか。そうした点を把握されていない上司もおられます。人件費は組織の運営で一番大きな支出です。もし正規職員でなくても充分対応できる仕事があるのならパート職員に任せていくのも手でしょう。今ならオンラインツールの活用で効率化が図れる面もあるはずです。コスト削減や業務の効率化といった意味だけではなく、能力のあるスタッフが本業に集中できる環境を整えることも上司の大切な仕事です。業務量を見極めるにはスタッフの様子をよく観察し、コミュニケーションを取ることが必須です。また仕事の工程やマンパワーを数値化して見積もれるスキルも必要でしょう。

 

いかがでしょうか。こちらはあくまで私の私見です。もちろん業務への豊富な知識は必要ですが、日頃からコミュニケーションの中でスタッフの状況を把握し、的確な助言・対応ができる人はいい上司なのだと感じます。こちらのテーマで改めて投稿してみたいと思います。

 

〈参考〉

なぜ、『若手優秀人材』は辞めるのか?~「イマドキ若手」のリテンション・マネジメント~ | エン・ジャパン(en Japan)

人材育成が原因?優秀な人が退職してしまう7つの原因 | Biz Field