大学職員の生活改善ねた

大学職員が有志で集まり、日々の仕事に役立つ情報を発信、共有していきます。仕事に直結するもの、ガジェット情報、日々の雑感、など

大学職員を目指す学生へ①

管理人Iです。いよいよ本日から就職活動のエントリーが本格的にスタートしました。

現状、すでに選考が進み内々定を持っている学生もいるのが現状なのですが。

 

今回からは新テーマとして、大学職員を目指す学生に対し、大学職員の目線から少しだけ就活のお役に立つ話題を提供できればと思い、複数回書いていこうと思います。

 

①大学を取り巻く状況を知っておこう

 2040年になっても大学進学率が53%から変わっていなかった場合、大学に進学するのは88万人の18歳人口のうち53%、つまり47万人になり、2020年からの20年間で大学進学者数は15万人減ることになります。20年間で大学進学者数が15万人減るということは、「定員1,000人規模の大学が150校潰れる」ことになります。どう見ても「少子化」 (((( ;゚д゚)))アワワワワ

少子化」を漠然と理解されている方は多いかと思いますが、リアルな数字を見るとその厳しさがより見えてくると思います。

この危険性は他の投稿者が過去の記事でもっと詳しく触れて頂いていますので、ぜひご覧ください。

daigakushokuin2020.hatenablog.com

この数字を見た上で、あなたは大学職員を目指しますか?

という点を改めて振り返り、自分の中で覚悟を決めたほうがいいと思います。

「確実に」マーケットは縮小していく業界なのでそこを頭に入れて、業界研究に挑んで頂きたいと思います。現役の大学職員でもどれだけこの現状に危機感を持っているかは、かなり個人差があると思います。

 

②大学ならではの特殊性

大学は特殊な業界だと思っています。それは学生に対しての「教育活動」そして「研究活動」を行う「教員」と運営・経営の土台を支える「職員」との二つの人材で構成されているからです。教育・研究の充実=経営の安定・利益の確保とは言えない部分もあり、時に双方の目指す所はズレが生じることもあります。その為組織として一枚岩になりにくいという所は企業とは違う点ではないでしょうか。私は一般企業も経験していますが、同じ目標に向かっていくという点は一般企業の方が強い、速いと言えると思います。

また、教員と職員との関係性もあります。「教職協働」が叫ばれていますが、教授会が意思決定の重要なプロセスとしてある以上、教員の方が実質的に力を持っている法人・大学が多いでしょう。教職協働のもとに職員が十分に力を発揮できる大学組織は強い大学と言い換えることもできます。

その違いを認識し、業界選択や大学選択に繋げて頂ければと思います。

 

③時間の流れの違い

大学が展開する教育サービスの効果測定ができるのは基本的には4年以上の時間が掛かります。例えば 公務員試験合格を目指したプログラムを充実させたとしてもその効果を測定できるのは3回以上卒業生を送り出してからが妥当と言えるでしょう。また、新学部を作ったとしても開設準備から最初の卒業生を送り出すまで5年は掛かります。なので自分たちの取組が成果を上げているかどうかの見極めにはとっても時間がかかります。

また、大学は企業と違い、売り上げが上がらないから撤退、サービス停止ということがしにくいです。

単年度単位で事業の見極めができにくい特性から時間の流れがゆっくりであるため、のんびりとした雰囲気になりがちなのも大学で働くうえで知っておいたほうが良いでしょう。

 

いかがでしょうか。ネガティブなニュアンスのことをお伝えしてしまいましたが、非常に大切なことなので、まとめさせていただきました。業界研究は非常に大切ですので、ぜび参考にしてくださいね。

 

このシリーズに関しては別の投稿者が書いてくれている、『新卒で大学職員になってもうすぐ1年』からもリアルな新人大学職員の姿が見えてきます。ぜひご覧ください!

daigakushokuin2020.hatenablog.com

daigakushokuin2020.hatenablog.com

 

このブログでは大学職員を目指す皆さんを応援しています。

こちらのシリーズは複数回にわたり、展開していきます。どうぞお楽しみに!

 

【管理人:I】