大学職員の生活改善ねた

大学職員が有志で集まり、日々の仕事に役立つ情報を発信、共有していきます。仕事に直結するもの、ガジェット情報、日々の雑感、など

A型は「なぜ」神経質なのか

職場の雑談や飲み会などで自分の価値観や行動基準、性格などについて話したとき、

 

「(血液型は)何型ですか?」

 

と聞かれる機会が減ったように感じています。

 

10年くらい前はしょっちゅう話題にあがっていたように記憶しており、

 

「A型は神経質だ」

 

「ノリが良いですね。O型ですか?」

 

「東大生はB型が多いからB型は頭が良い」

 

「AB型はA型とB型を併せ持つから二重人格」

 

などいろいろ見聞きしたのを覚えています。

 

「●型の自分の説明書」という書籍が飛ぶように売れている年もありました。

 

(最近、この話題が減ったような気がするのは、メディアが取り上げる機会が減った影響かもしれません。)

 

ところで、A型は「なぜ」神経質と言われる・言われていたのでしょうか。

血液型の違いと性格(あるいは知能)に関連があるとして、

それはなにがどうなってそうなるのでしょうか。

考えてみたいと思います。

 

このブログは複数の大学職員が共同で運営・執筆しているので、

別の方が書いた以下の記事を参考に、仮説を立ててみました。

 

daigakushokuin2020.hatenablog.com



【仮説①】ABO式血液型の違いは神経伝達物質の放出の違いを生み出し、その違いが性格に影響する

 

血液型と性格の関連で見聞きするのは決まってA、B、O、ABの分類なので、

 この四種の違いによってドーパミンなど行動や性格に影響を与える可能性がある神経伝達物質の放出が異なる

 という考え方です。

 

Wikipediaを参照すると、ABO式血液型の分類条件は赤血球の表面にある抗原の種類と有無のようなので、

これらの抗原と神経伝達物質の放出に関連があれば仮説立証となります。

 

ja.wikipedia.org

 

 

と、いうことでネットサーフィンしたり論文を探したりしたのですが、

抗原と神経伝達物質が関連するという情報は見つけられませんでした。

逆に関連がないという記事は見つかりました。

 

(生物学的アプローチは専門でないので探し方・考え方が悪い可能性があります)

 

 

次の仮説を考えてみたいと思います。

 

【仮説②】特定の地域ではABO式血液型の分布に偏りが大きな偏りがあり、その地域の住民の性格は同じである

 

例えばA型の人間が9割を占める国で、その人間の(ほぼ)全員が神経質であれば仮説立証となります。

 

…といいたいところですが、

例えば国の政治・経済・社会・情報技術等の方針や情勢で神経質にならざるをえなかったりその逆もあったりと、他の要因が影響を与えている可能性を排除できないので、

仮に(ほぼ)全員が神経質であっても、それが血液型によるものだ、と因果関係を証明することは難しそうです。

 

それもまあ念頭に置いたうえで、上述のWikipediaの記事を参照したところ、A型が9割を占めている国はありませんでしたが、

チリはO型が9割弱を占めているようなので、チリの国民ほとんど全員がノリが良くて、おおざっぱであれば立証といえなくもないような気もします。

 

また、ゴリラの95%はB型、という話を聞いたことがあるので、ゴリラの(ほぼ)全てが天才であることを証明できれば、仮説立証に近づけるかもしれません。

 

ただ、どちらも現実味に欠ける話です。

国民のほぼ全てが性格が同じということは考えづらいですし、ゴリラで当てはまる話が人間にも当てはまるかは定かではありません。



次の仮説は…もう思いつきませんでした。

 

今回はタイトルに掲げた問いの答えを見つけることができませんでした。

仮説の設定がまずかったのか、

そもそも血液型と性格に関連がないのか、どちらかでしょう。

 

もし、後者だとしたら「ウソ」が世の中に出回っている・いたことになります。

 

多くの人が言っているから・信じているから正しいとは限りません。

 

「ウソ」にむざむざ振り回されることはないなと思います。

 

世の中で言われていることが

 

「本当にそうなのか」

 

「なぜそうなのか」

 

考えてみることは大事だと思います。

そのとき、情報の発信者の目的について考えてみるのもよいかもしれません。

 

情報の発信者の目的が「真実を伝えること」なら、

発信内容に「ウソ」はないようにするでしょう。

 

情報の発信者の目的が「とにかく見てもらうこと(そしてそれで収益を上げること)」、

例えば、テレビなら高視聴率、ブログならアクセス数、youtubeなら投げ銭など…

こちらが目的であれば、真実より興味を引くような、おもしろいような、受け取り手に都合の良いような「ウソ」を盛るかもしれません。

 

例えば、大学職員業界への転職を推奨するブログには、ちょっと「ウソ」が多いような気がしています。



【見えないモノを見ようとしがちな大学職員】