大学職員の生活改善ねた

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管理人Iです。

今回の投稿のネタを探していた時にこのニュースを見たので少しでも関連したことを書こうと思います。

 

大阪市の松井市長宛に現役の小学校校長が提言書を送ったという話です。これに対し松井市長は心ないコメントをしたと批判が出ています。

「学校は混乱極めた」 現職校長、実名で大阪市長を批判(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

 

私はこれに関し松井市長が悪いとか、校長先生が正しいとかそんなコメントをするつもりはありません。そして、校長先生が出された提言書の原文もご覧ください。

大阪市立木川南小学校・久保校長の「提言」全文:朝日新聞デジタル

 

報道にはされていなくても双方の言い分に理解できる点はありますし、このニュースの読み取り方は様々です。ただ、校長先生が提出した提言書から読み取れるのはコロナ禍、そしてオンライン対応だけではなく恒常的に現場の先生は大きな負担を強いられていることです。

提言書の最後、「子どもたちと一緒に学んだり、遊んだりする時間を楽しみたい。子どもたちに直接かかわる仕事がしたいのだ。」という言葉は多くの先生方の代弁なのかもしれません。疲弊する現場の様子が伝わってきます。

 

私は保育士から大学の教授まで含め、日本の「先生」という職業は働きすぎだと感じています。「先生」という言葉は悪い意味で神様の様になっていて「先生は生徒達のために何でもしなくてはいけない」という風潮が潜在的にあると感じています。世間からそう思われているということもありますし、先生自身もそう思っている感じがあります。その際たるものは部活です。わざわざ先生が専門ではない競技の顧問になる必要はないのです。先生は神様ではないし、便利屋でもないのです。

 

そこで提言したいのは小学校や中学、高校にも大学の様な学生課やキャリアセンターと言った専従の職員を配置することです。生徒たちの拠り所は担任以外でもいいはずです。より沢山の大人が協働し、子どもたちひとりひとりの成長に携わりながらより良い方向に導いていく。そんな考え方もあっていいでしょう。スクールカウンセラーやキャリアカウンセラーの様な専門職がもっと活躍できる仕組みがあっても良いはずです(スクールカウンセラーやキャリアカウンセラーは正規での働き口が非常に少ないことが養成が進まない原因です)。教員は荷が重すぎるという人にも教育に携われるチャンスになるでしょう。

「先生」という肩書きでなくても誰かの成長や人生の転機に携わる仕事はとても楽しいものですし、心が豊かになると考えています。そしてより多くの人が教育に携わることは国の心の豊かさにもつながると感じています。社会全体で教育に携わる。そんな仕組みができてほしいと心から願っています。

 

【管理人:I】